完璧に吹く事がゴールじゃない。常に変化するランパル

今日はデイル・ドーテンの「仕事は楽しいかね」を読みました。

吹雪のために閉鎖されてしまった空港

一人のビジネスマンと老人が閉じ込められてしまった空港で出会うところから話がはじまります。

印象に残ったところ

ある失敗した事業に対し老人はこういった

君たちの事業は、
試した結果、失敗に終わったんじゃない。
試すこと自体が欠落してたんだ。
「仕事は楽しいかね」より

そしたらランパルはこんなことを言ったんだ
努力に努力を重ねて、コンサートである曲を<完璧に>演奏できたとします。そうすると、私はまた努力に努力を重ねて、翌日のコンサートでは<さらに素晴らしい>演奏をするんです。

ある事柄が完璧だと決め込んでしまったら、その事柄はそれ以上良くならず、ランパルに追い抜かれるのをただ待つだけだ
「仕事は楽しいかね」より

フルート奏者のジャン・ピエール・ランパルが出てきました。

なるほど、ランパルには勝てないはずです。

技術的なことや音楽的なことはもちろんですが、フルートに対する考え方もそうです。

僕は普段の練習で楽譜を完璧に吹く事を目指しています。

ランパルは完璧に吹いてさらに良い演奏を目指している。

この違いは大きい

昨日より良い演奏(練習)をすることが明日の上達に繋がる。

ランパルになれるわけではないけど、この考え方や精神を見習って練習に取り組みます。

仕事は楽しいかね?